3つの視点でチェックしよう。タワーマンションの防災対策!

タワーマンションに住みたいと考えている人または、既に住んでいる人にとって一番の心配事といえば、火災や地震など、防災についての備えが十分かどうかでしょう。
東日本大震災以後、防災意識は高まっているように思いますが、実際はどうでしょうか?
Contents
防災対策で大切なこと
タワーマンション人気が続いている中、購入の決め手となるポイントの中に、
「安心できる防災対策がなされているか」
という点があると思います。
防災対策といっても、建物自体の対策が安心できるものになっているかということに加え、タワーマンションが建っている街全体として安心できる対策がなされているか、この2つをチェックする必要があると思います。
なぜならば、実際に災害にあった時には一人ひとりが勝手な行動をしていては、多くの人が安心して避難もできないからです。
街全体としての対策がきちんとなされていれば、スムーズな避難もできますし、最終的に多くの人の命を救うことにも繋がります。
ですので、これからタワーマンションを購入しようと考えている方にとって、街全体としてとしての防災対策、マンョン自体の防災対策、そして個人レベルで準備ができる防災対策をそれぞれチェックすることが防災対策を考える上で大切なこととなります。
タワーマンションの防災対策
一般的なタワーマンションの強みは、「耐震性」と「耐火性」です。逆に、弱みは「ライフラインの停止」です。
タワーマンションの強み
タワーマンションの強みとして、「耐震性」「耐火性」が挙げられます。
建築基準法という一定のルールが設けられていることが建物自体の防災性が高い理由です。
また、マンションには共用部分というスペースがありますので、自宅が使えないとなった際、避難場所として有効に使うことができます。
タワーマンションの弱み
逆に、弱みとしてエレベーターが停止したり、水道、電気、ガスなどライフラインの停止により、生活そのものができなくなるという点があります。
エレベーターが停止してしまうと、まず、閉じ込められる人が出てくる可能性大です。
また、高層階の人へ、水や食料を運搬することが困難になります。水道の停止で、飲み水がなくなり、トイレを使うことができなくなります。電気、ガスの停止で食べることができなくなったり、情報が手に入らなくなります。
そういった点を考えるとタワーマンションを選ぶ際に、どのような防災対策が備えられているのかチェックすべき点が見えてくると思います。
タワーマンション内の防災対策
最近のタワーマンションでは、建物の中にしっかりとした防災対策が準備されているものが多く存在します。
エレベーターにP波型地震時完成運転装置の設置トイレの使用禁止、許可の基準がある汚物置き場が決められている水道管、エレベーターなどの業者の連絡先が周知されている給水ポンプの場所が周知されている救出、救護方法、巡回パトロールの訓練がある。
住民の防災対策
建物自体の防災対策の次は、住民ひとりひとりの防災対策についてです。
マンション自体の防災対策が安心できるものであっても、住民それぞれが気をつけて備えをしておくことも大切なことです。
地震や火事の際に家の中を守ったり、スムーズに避難ができるような対策を
一緒に確認しましょう。
L字金具や、つっぱり棒で家具が倒れることを防ぐ
ガラスの飛散防止用フィルムを貼る
玄関などに非常時持ち出し品袋を用意
(懐中電灯、携帯ラジオ、貴重品など)
備蓄品を準備する
(飲料水、食料品、トイレパック)
住宅用火災報知器の設置
住宅用消化器の設置
感震ブレーカーの設置
隣近所と顔の見える関係作り
災害はいつ起こるかわかりませんので、このような備えは気づいたときにやっておくことが大切です。また、隣近所との関係づくりは、一日二日でできることではありませんので、日頃から意識することが大切ですね。
街全体としての防災対策とは
最後に、意外と見落としがちな街全体としての防災対策についてチェックしてみます。
マンションの防災は、ライフラインが止まった時の対策が、とても大切だとお伝えしました。
また、住民一人ひとりが意識しておくべきこともたくさんあります。
そのような啓蒙活動をする役割を、街全体としてもっているかどうか、これは大きなポイントです。ある自治会では、自治会費でトイレパックなどの備蓄品を購入し、各戸を回って配布するなどの活動をしています。
その際、各世帯の家族構成を聞き取るなどしていざという時に安否確認ができるような対策をとっています。
このように、マンション、住民、自治体と防災体制が整理された地域かどうかをチェックすることもとても大切な防災対策です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
タワーマンションの防災対策はマンション、住民、街全体といういくつかの視点から考えることが重要です。
是非ともこの記事を参考に、本当に安心できるタワーマンションを見つけてもらうことができれば幸いです。